バックパックはビジネスバッグの新定番

バックパックはビジネスバッグの新定番

皆さんはどのようなバッグを職場で使っていますか?古くから定番のブリーフケースを使っているという方もいれば、最近人気のトートバッグや、荷物の出し入れがしやすいショルダーバッグを使っているという方もいるでしょう。

しかし、ここ数年ではバックパックもビジネスバッグとして定番化しつつあるということをご存知でしたか?

ここでは、ビジネスシーンでバックパックを使う際の注意点や、選び方などをご紹介したいと思います。

■バックパックとリュックサックの違い

背中に背負う形のバッグのことを、「バックパック」と言ったり、「リュックサック」と言ったりしますが、それぞれの違いを明確に説明できる人は少ないのではないでしょうか。

実は、ふたつの呼び方は英語かドイツ語かの違いでしかないそうです。

しかし、日本においては、バックパックはアウトドアで使用する大型のもの、リュックサックは日常で使用する小型のものと分けて呼ぶこともあります。

そんなリュックサックは、ドイツに留学していた山崎直方氏が、1904年に使ったのが日本人として初めてではないかと言われているようです。意外にも、リュックサックが日本に伝わって100年ほどしか経っていないのですね。

■ビジネスにおけるバックパック

従来はアウトドアやカジュアルのイメージが強かったバックパックですが、最近ではスタイリッシュなデザインのものも増え、両手が自由になる手軽さからビジネスバッグとしてバックパックを選ぶ人が増えてきました。

一方で、ビジネスのシーンでバックパックは不相応だとする声もあるようです。見る人によっては、くだけすぎている、仕事を軽んじていると捉えられる可能性もあるとのこと。

会社の社風や職種にもよりますが、初対面の方や目上の方に会う機会の多いビジネスマンは避けた方が無難でしょう。また、混んでいる電車やバスの中では、周りの肩の迷惑にならないよう肩から下ろして持つなど、社会人としての公共のマナーを守ることも重要です。

■仕事でバックパックを使っても良い場合とは?

では、ビジネスにおいてはどのようなシーンであれば、バックパックでも問題ないのでしょうか。

・内勤職種の場合

事務職やIT企業のエンジニアなど、外出する機会の少ない職種の方はバックパックで問題ないでしょう。

・ビジネスカジュアルの会社

ベンチャー企業のように、ノーネクタイやデニムでの出勤がOKという会社であればバックパックは問題ないでしょう。また、クリエイティブ系の職種であれば、取引先への訪問時もビジネスカジュアルが許されることもあるようです。

気になる場合は先輩社員などに必ず確認するようにして下さい。

・通勤・退勤時のみ使う場合

家と会社の往復時のみバックパックを使用する場合には問題ないでしょう。会社にはフォーマルなブリーフケースなどのビジネスバッグを置いておき、客先を訪問する際にはそちらを使います。

退勤後にジム通いしている方などはこういった方法を取られている方が多いようです。

■ビジネスにおけるバックパックの選び方

それでは、仕事用にバックパックを使いたい場合、どのようなデザインのものを選べば良いのでしょうか。

・基本はスクエアデザイン

最近人気のスクエアデザインは書類やPCなどの出し入れがしやすいだけでなく、スーツやジャケットスタイルとの相性も良く、スタイリッシュな印象を与えます。

マチ幅が17cm以下のものを選べば、見た目のシルエットもすっきりとし、よりビジネスライクになります。

逆に、開閉部が丸みを帯びたフォルムのデザインは、少しカジュアルな印象を与えてしまうため要注意です。

・シンプルなデザイン

人目につく外側はできる限りシンプルなデザインのものを選ぶようにしましょう。

表にポケットがたくさん付いていたり、複数のカラーが使用されているバックパックは登山用を連想させるため、ビジネスとしては不向きです。また、ブランドロゴが大きく印字されたものもあまり良い印象を与えません。

・黒を選んで損はなし

ビジネス向けのメンズバックパックには、ネイビーやカーキといった色も販売されていますが、圧倒的に多いのが黒です。ビジネスシーンで万人受けする黒汚れも目立たず、どんなファッションにも合わせやすいという特徴があります。

迷った場合には黒を選べば間違いないでしょう。

・デジタル機器の入るポケットがあるか

ノートPCやタブレットといったガジェット用のポケットが内臓されているものが便利です。バッグ内で書類や小物などとの分別ができ、バッグ内の整頓に役立ちます。クッションの入ったものを選べば、より安心ですね。

・2way,3wayで使えるとなおよし

肩紐を収納できるタイプのバックパックはおすすめです。このタイプは持ち手のハンドルも装備されているため、いざというときにブリーフケースとして使用することができ、様々なシーンで活躍します。

また、スーツケースとドッキングできるタイプは出張の際に便利です。

中には底鋲がついているものもあるため、バックパックは床に置く際に不便と考えられている方は、底鋲付きのものを探してみてはいかがでしょうか。

両手が空くため身軽に行動でき、機能性も高いバックパック。ビジネスマンとしてふさわしく、おしゃれなデザインを選んで、仕事の相棒としてみて下さいね。