ビジネスでもプライベートでも使えるトートバッグ
トートバッグと言えば、元々はカジュアルスタイルの定番でしたが、現在ではビジネスにおいても主流になりつつあります。
そんなトートバッグの歴史や選ぶポイントなどについてご紹介したいと思います。
■トートバッグの歴史
トートバッグの誕生は古く、紀元前と言われています。その当時はただの袋を紐などで縛った簡素なものでしたが、1944年にアメリカのアウトドアブランドのL.L.Bean社が水や氷などを運ぶ袋を「ボート・バッグ」として販売したことをきっかけに、製品として展開されはじめました。
L.L.Bean社のボート・バッグはレジャー愛好家たちの間で人気となり、いつしか「トートバッグ」と呼ばれるようになりました。この「トート(tote)」の由来には様々な見解がありますが、コンゴ語の「持ち上げる」を意味する「tota」や、スワヒリ語の「運ぶ」を意味する「tuta」が語源ではないかと言われています。
当時はまだキャンプ用品にすぎなかったトートバッグに目をつけたアメリカの大学生が、丈夫で便利なファッションアイテムとして、ノートや教科書を持ち運ぶために使い始めたことから広く知られるようになり、日本でも一般的となりました。
現在では様々な素材や形状のものが登場し、ファッション性の高いものが多く販売されています。
■素材別トートバッグの種類
アウトドアから発症したカジュアルな印象の強いトートバッグですが、素材が違うと印象もガラリと変わります。主な素材を例に挙げて、その特徴をご紹介いたします。
・キャンバス素材のトートバッグ
原始的なトートバッグに近い王道とも言えるのがキャンバストートです。広口でマチも大きく、沢山の荷物をざっくり入れられるのがキャンバストートの魅力です。丈夫なため、最近ではマザーズバッグとしても人気ですよね。シンプルだけどカジュアルスタイルにはうってつけです。
・オールレザーのトートバッグ
経年変化(エイジング)を楽しむことができ、長く愛用できるのがオールレザーのトートバッグ。形状はキャンバストートに似たものが多いですが、シンプルなデザインながらも革ならではの高級感と存在感があり、持っているだけでコーディネートの主役になります。全面革だけに重たいという特徴もあります。
・ミックス素材のトートバッグ
キャンバス素材やナイロン素材のバッグに、ハンドルやファスナーなど部分的に本革を使ったのがミックス素材のトートバッグです。
オールレザーよりも軽く、汚れや水に強いものが多いのが特徴です。ビジネスにおいて最も選ばれているのがこのミックス素材です。
・底鋲付きのトートバッグ
トートバッグは自立しにくいものが多いですが、中には底鋲がついたタイプもあります。底鋲があることで、バッグを汚れや傷から守るため、床や地面にバッグを置くことに抵抗がある方におすすめです。
底鋲がついたトートバッグは形がきっちりしており、硬い素材で作られていることが多いです。
■トートバッグを選ぶポイント
様々な形や素材があるトートバッグですが、実際に購入する際にはどういったことを重視すれば良いのでしょうか。
・必要な収納力
まずはバッグの中に何を入れるかを想像してみましょう。財布や手帳などの小物以外に、書類などの紙類を入れたい場合には、ある程度、バッグの形がしっかりしている必要があります。
また、PCやタブレットなどの電子機器を入れる場合には、クッション性もあった方がいいですよね。そういったものを書類と分類して収納したい場合には、仕切りポケットがあると便利です。鍵やパスケースなど、細々したものも持ち運びたい場合には、すぐに取り出せるようにポケットもほしいところ。
中に入れたいものに合わせてトートバッグの条件を決めておけば失敗は少ないです。
・ハンドルの長さ
最近はオンラインショッピングでバッグを購入する人も増えてきましたが、その際に注意しなくてはならないのはハンドルの長さです。肩にかけて持ち運びたいと考えていたのに、手元に届いてみると意外とハンドルが短かったという失敗はよくあります。
店舗で購入する場合には、必ず実際に持ってみて鏡などでも確認してから購入するようにしましょう。
オンラインで購入する場合には、モデルさんが持っている写真や、ハンドルの長さを確認してから購入すると良いでしょう。
・利用シーン
どういった場面で使うトートバッグなのかによっても選ぶ基準は変わってきます。
ビジネスで持ちたい場合には、ある程度形がしっかりとしてて、尚且つ失礼に当たらない程度にフォーマルなものを選ぶようにしましょう。客先で足元にバッグを置いたときに、床に寝てしまうようでは使い勝手も悪く、見た目にも印象がよくありません。
また、休日のおでかけなどで使いたい場合には、ナイロン素材のものよりは本革やキャンバス素材の方がおしゃれに見えます。
自分が着ている服に合わせて、似合うバッグを選んでみて下さい。
■ビジネスでトートバッグがおすすめな理由
営業職の方は書類やPCを仕事で持ち歩く機会が多いため、ブリーフケースのようなビジネスバッグだと荷物が入り切らないこともあるでしょう。
そんなビジネスマンにとって、大容量のトートバッグは最適なバッグと言えます。最近はトートバッグのデザインにもフォーマルなものが増えてきているため、ビジネスシーンでも浮かず、たくさんの荷物を持ち運べることから、トートバッグを選ぶビジネスマンが増えてきているようです。
利便性とファッション性を兼ねたトートバッグ。ビジネス用とプライベート用で1つずつ持っていても良いですね。
-
前の記事
定番化した男性のファッションアイテム「クラッチバッグ」 2019.01.22
-
次の記事
こんなにあったメンズバッグの種類 2019.01.25
コメントを書く