大人の本革選びは◯◯が重要?

一つは持っておきたい大人のアイテムと言えば、本革の小物ではないでしょうか。上質な革でできた小物たちは手触りも良く、見ているだけで楽しくなり、ついつい大切にしたくなりますよね。
しかし、革にも様々な種類があります。自分だけの革小物を選ぶ際には、どんなことに注意すれば良いのでしょうか。
■本革の小物はここを見るべし
一般人が革製品の良し悪しを見極めるのは至難の業です。特にオンラインショッピングでは実際に触れることができないため、手触りや品質が伝わりにくいという問題があります。
しかし、革小物は高価なため、たとえオンラインショッピングであっても、できる限り失敗はしたくないですよね。
そこで、革職人が実践している良い革製品の見極め方を参考に、良い革小物の条件をご紹介したいと思います。
・細部の作り込みが丁寧かどうか
まず見ていきたいのは細部の作り込みです。全体の写真を見ると良さそうな革製品でも、細部の縫製やコバの仕上げが雑なこともあります。
コバとは、革製品の端っこ、切れ端、切り口のことを指します。革製品の製造過程で、革を裁断したままの状態は荒々しく、ボロボロと革が落ちてくることもあります。この状態に様々な処理方法を用いて強度を持たせ、美しく仕上げるのが職人の腕の見せどころです。ここを見るだけで職人の技術力やこだわりが分かるとも言われており、コバのクオリティが革製品のクオリティと言われることもあるとか。それだけコバは革製品にとって重要なポイントなのですね。
コバや縫い目が細部に渡って丁寧に仕上げられているかどうかで革製品の価値は決まるそうです。
・革以外のパーツの品質
革製品のアクセントとなる金属パーツも重要な要素です。材質は耐久性のある真鍮やステンレスであることが望ましく、特に真鍮は使い込むほどにエイジングするため、革と同じく変化を楽しめるとして人気です。
革製品の中には亜鉛合金を金属パーツとして使っているものもあるそうですが、亜鉛語金は真鍮やステンレスに比べて耐久性に乏しく、壊れやすいというデメリットがあるそうです。
革製品にはそれに似つかわしい高品質で耐久性のある金属パーツが使われているかどうかをチェックするようにしましょう。
・革の匂い
実際に手に取って選べる場合は、革の匂いも重要なポイントです。「牛革」や「本革」と聞くと高級な印象を受けますが、劣悪な環境下で保管されて傷んでいたり、カビが生えたりしている革でも「牛革」「本革」に分類されるため、実際に匂いを嗅いでみないと分からないということがあるそうです。
傷んでいる革からはひどい匂いがするため、購入してからショックを受けることもあるでしょう。こういった革は安価で流通していることが多く、本革なのにずいぶん安いと感じる製品には注意が必要です。
また、オンラインショッピングなどでは、品質証明などの書類を掲載しているサイトを選ぶと安心感があります。

■手入れを怠ると本革の良さが生かせない
お気に入りの革製品を手に入れたら、注意しておきたいのが手入れです。手入れをしないまま、使用頻度も少なくなってしまった革は、表面が干物のようにカサカサに乾燥してしまい、固くなりひび割れてしまうこともあります。
元々動物の一部だった革は、人間の皮膚と同じように乾燥するため、適度な保湿が必要です。毎日使わないものであれば、特に定期的なメンテナンスを習慣化するようにしましょう。
目安として1ヶ月~2ヶ月に1回は表面や細部の汚れをブラシで落とし、革用クリームを塗布してあげると良いでしょう。
これを続けていると革は強くしなやかになり、美しいエイジングを見せてくれます。
革愛好家の中には、この手入れの時間が好きという方が多くいます。ぜひ手入れに必要なグッズを揃えて、手入れの時間まで楽しんでみて下さい。

■エイジングでどんどん深まる本革の良さ
革の最大の魅力といえばエイジングです。始めは若々しく硬い印象だった革製品も、時間が経過し、使い込むほどに角が取れて丸くなり、手に馴染みやすくなります。
色も少しずつ深くなっていき、艶も増していくほどにかっこよくなるので、早くエイジングして欲しいという方もいるほどです。
エイジングを加速させるためには、頻繁にクロスで乾拭きをすると良いそうです。革は時間をかけたぶんだけ答えてくれるので、そういったところも魅力ですね。
また、美しくエイジングさせる一番のコツは、なんと言っても毎日使うこと。また、人間と同じく、適温滴湿の高環境であることが望ましいとされています。極度に湿度や温度が高いとカビが発生しやすくなり、革製品に発生してしまったカビは取り除ききることが難しいと言われています。
また、男性は財布をズボンの後ろポケットに入れて持ち歩くという方も多いですが、ポケットはアンモニアが含まれた汗に触れてしまうため、変色の原因となってしまいます。できればバッグの中や、ジャケットのポケットなど、肌から遠い場所で持ち歩くのが良いでしょう。
持つ人によって変化が異なる革製品は、自分だけの宝物です。使い方や手入れによってさらに美しく変化させることができるため、経過も楽しみながら育ててみて下さいね。

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